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地球環境保全へのプロローグ

 火を道具として使い始めたことで、人類は命を繋ぐこと以上の生活を手に入れました。火は人類の歴史の中で様々に姿を変えて、直接に、間接に我々人類の生活を支えています。
 しかし、火の姿は、より高度に複雑に巨大になり、地球自身への負荷も無視できないレベルになってきています。“現代の火”は人類に豊かな生活を可能にする生産・消費システムを授けました。しかしながら、そのシステムは人類以外の生物が快適に暮らせるのに充分配慮されたシステムとはいえません。改めて地球に配慮した生産・消費のシステムを確立する時期に来ているのではないでしょうか。

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 地球を構成する「全て」が一つのエネルギーが姿を変えたものと考えます。そして、そのエネルギー量は不変で姿を変えているだけ。水が空気になり、また水になるように。地球の生物が生きていくということは、エネルギーAを取り入れ、エネルギーBに変える生命維持の代謝の行為といえるのではないでしょうか。また、一つのいのちが別の生命の維持に利用されるシステムの頂点に人間がいるわけです。
 ひとつの命が自らの生命維持をやめて、他者の生命維持のために命を投げ出す行為もあり得ません。また、人間には欲望があり、快楽のためにエネルギーを消費します。地球生命の進化の頂点に人間はいるわけですが、欲望は更なるエネルギーを消費し、それは地球全体のエネルギーの配列バランスに大きな影響を与えつつあります。巡って、それは人間自身への負荷となって現れます。
人間 動物 植物
生産 消費 欲望
水  空気 土
 地球の環境汚染の責任の大半は人間にあります。この地球上での出来事は全て、人間自身の生存に影響します。“地球の環境保全のための生活システム”を確立する時代に来ているのではないでしょうか。そのシステムに姿を与えようと考えます。それは、人間の行動と他の生命体と地球自身を同レベルで同じパワーで、考えることではないでしょうか。
 人間、動物、植物、生産、消費、欲望、水、空気、土。
 この調和が基本であると考えます。

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環境負荷LEVEL
 人間が生産する行為、欲望を手に入れる行為、また人間の存在そのものが地球環境に何らかの負荷を与えているといって良いのではないでしょうか。普通の生活もその例外ではありません。人間の様々な行為の環境負荷を段階づけて、データとして表現できないでしょうか。それは地震の強さを震度で知るように、人間自らの生活環境、地球環境の保持へのデータとすることができるのでないでしょうか。

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 自然界の仕組みを見ると、食物連鎖のようにスパイラルな変化が無理なく行われています。また、植物は発芽し、成長し、種子を宿し、次の発芽の準備をし、朽ちることで次の世代の成長の養分となる、リサイクルシステムを持っています。このような仕組みを人間の生産・消費システムに取り入れられないでしょうか。現在、生産され消費されるものの多くは、一つの行為を終えると、何にも属さない、いわゆるゴミとなり、ゴミというエネルギー体で地球上に存在することになります。エネルギーの有効利用はもちろんですが、人間の生存するための行為が地球の肯定的変化に沿うかたちで行える、スムーズな、とどまることのない生産・消費。ゴミになる、ゴミにするのではなく次のステップの材料にできる生産・消費システムが、できないでしょうか。
 子供の頃、永久運動する機械を夢見て、作ろうとした人の話を聞いたことがありますが夢物語でなくとどまることのないスパイラルな肯定的変化をする生産・消費システム、リサイクルなエネルギー使用を前提にした生産・消費システムを考えられないでしょうか。我々の地球は有限の存在であり、密封された容器の中で我々は存在しているのですから。

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 人間は、動物を、植物を、食べます。愛します。人間の欲望の前には彼らの生命・暮しが二次的に扱われることが多くあります。滅亡していった種の動植物の多くに人間が関係しています。人間の文化が形成されていく過程で彼らを利用します。彼らの暮らしにくい環境は人間にとってもけっして住みよい環境ではありません。人間の行為はすべて、地球環境に影響を与えます。動物・植物の声は人間が語り得ない地球環境への意見を聞かせてくれる気がします。彼らの声を取り入れた生産・消費システムが人間にとって住みよい環境を維持する方法ではないでしょうか。

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